この茶碗もう随分と使い続けてる
先先代からの昭和感いっぱいの飯碗です
その昔は
宿の茶碗の言えば
竹の柄、水玉模様替えが定番でした
そのペアの湯呑みが
欠けたり、割れたりで
数が少なくなったので
新調しようとなりました
左が新調したもの
若干形が違いますが柄は同じ
これで茶碗と湯呑みのペアで
今後も使っていける様になりました
この茶碗と湯呑み
先先代が自分が死んだ時
葬式で使える様にと
100づつ購入したのでした
今となっては
なんでって思うかもしれませんが
当時の葬式は
家でお見送りをするのが
一般的と言いますが
常識でありました
田舎の葬式となれば
ご近所さんが大勢駆けつけて
飲めや飲めやの
大宴会が始まるのです
その祖母の葬式の時は
お通夜から出棺まで
近所親戚らとずっと
酒飲んでたのを思い出します
そんな時に
恥ずかしくない様に
困らない様に
茶碗と湯呑みを買ってくれていたのです
今となっては
家で葬式あげる家などこにもなく
無用なものとなってしまいましたが
祖母の思いを感じると
捨てることができず
お客様の雑炊様につかってます
同じ柄の湯呑みを新調したお陰で
あと数十年祖母の想いは生き続けます
私も58才
もうすぐ60歳
あと何年何回カニを触れるのか
想いを次の世代に残し
あの想いは生き続けていくのか
Profile
1966年10月生まれ
京都府京丹後市在住。
久美浜高校、大阪経済大学経済学部部卒業後
1990年(株)キタガワに就職。
アウトドアショップでアウトドアグッズ販売員として勤務。
1997年退職
1998年からホンダカーディーラーで営業マンとして勤務。
2000年に本社からの辞令があり3営業所のプレイングマネージャーに。
2002年社長の経営方針から逸脱する仕事ぶりが不評となりその年退社。
2003年からアルバイトをしながら 家業の「民宿かず子」の主に HPやDM、プラン作成などを担当する
2005年家業に専念
2007年女将より家業を正式に引き継ぎ2代目主人となり今に至る